Poor Boy's Blues

セントルイスの 鐘の音に
髪をつかんで おこされた
遅いめざめの ベッドには
見知らぬ 女が ねむってる

俺ら ここいら よそもので
つけがたまる その日暮らしさ
一日の なりゆき なんてさ
コインの 裏表

いつか この町を
出てゆく バスに のるつもり
希望という名の 通りをぬけて
さよなら したいね

さびたハープと 汽笛が
男には 最後の メモリー
そう なんとなく 生きてることも
おしまいにしたいさ

マルディグラの馬鹿騒ぎ
年中つめこんだ 酒場では
老いぼれたちの ディキシーバンド
しわが刻まれた 旋律(メロディ)で

プアーボーイズサンド 片手に
故郷(ふるさと)と呼べば ミシシッピー
だけど 風にさえ 時代の
ペンキが ぬられてく

いつか この町を
出てゆくバスに のるつもり
欲望という名の 通りはさけて
さよなら したいね

旅にでてゆく 気持ちは
男なら たったのひとつ
そう なんとなく 死んじまうのが
いやなだけなんだよ
×