唄を忘れたカナリア

生きるか死ぬかの 崖っぷちに立たされたあの時
差し出された優しい手に しがみついた
怖くて震えが 止まらなかったけど
一人ぼっちじゃないと も一度信じた

信じた瞬間 三度目の裏切りに倒れ
生まれて初めて 人が憎らしく思えてきた

唄を忘れたカナリアよ 破れた喉を引き裂き
真っ赤な血を吐き 突き刺すように
泣いてやれ!

いつからだろう 人を疑い
損か得かの術(すべ)を知ったのは
暗闇の夜は 我が身かくした
だけど 後ろっから蹴っ飛ばされた

死にたいくらいに 悔しくて悔しくて
泣きたいくらいに 誰よりも強くなりたかった

唄を忘れたカナリアよ 破れた喉を引き裂き
真っ赤な血を吐き 突き刺すように
泣いてやれ!
×