春の憂鬱

心の内までさらす 駅前の歌うたい
まだ僕は やりきれない桜の花びらを浴びている

なまぬるい風に向かい
なまぬるい歌詞(せりふ)吐いた
そんな言葉じゃ 誰も分かってくれない
自分自身でさえ素直になれず
町は流れ流れて 僕はおいてきぼり

静かにけむりが真横にのびてく
その先には何もないけど
消えかかる道しるべ 必死で手伸ばした
今日もその場しのぎに甘えて つかめない

間違いなのか真実なのか
誰も教えちゃくれない
さて僕は この先も
なにか大事なもの見つけられるかな

なまぬるい風に向かい
なまぬるいけむり吐いた
そんな仕草じゃ 君はわかってくれない
胸元の隙間 ひらり揺れるスカート
春を感じているのは君だけじゃないか

ここでこうして立ち止まってても
現実が離れていくだけ
このため息だって君のせいだよ
足元にたまってく 春の憂鬱

ズットマエカラオモッテタコト
イマモマダマギレナイ
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