裏切りの街角

雨にけむる街並みを
息をきらしてかけつづけた
つきささる吐息をはいて
駅への路かけ続けた

わかってたよ 俺らじゃだめさ
でも二人生きてきたんだ
とぎれた電話は
生きていく悲しさに泣く君の声

しとしと五月雨 わだかまり
君さえいてくれたならば
走る車の泥にたたかれ
見上げた時街が泣いてた

とぎれとぎれに靴音が
駅の階段に響いてる
楽しく過ぎてゆく人ごみ
切符をにぎった君がいた

わかったよどこでも行けばいい
俺らをふりきって汽車の中
思わずたたくガラス窓
君はふるえ顔をそむけた

しとしと五月雨 またひとつ
ネオンが夜にとけていく
たよりない心傷つけて
裏切りの街角過ぎて来た

しとしと五月雨 プラットホームを
今想い出が走り出す
発車のベル叫び声の中
あの人が見えなくなった
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