浮草の宿

汽笛が聞こえる 港の酒場は
流れ流れる 浮草の宿
おまえも俺も 似たよな運命(さだめ)
ねえさんあけなよ おいらも飲むぜ

まつ毛が濡(ぬ)れてる 横顔見てたら
捨てた女が 心に浮かぶ
いまさらそれが どうなるものか
今夜はしんみり 語ろじゃないか

ふたりの身の上 流しのギターが
聞いてごらんよ 歌って行くぜ
一夜(ひとよ)さ明けりゃ さよならあばよ
マドロス暮らしは せつないものさ

涙をふきなよ 港の酒場は
夢もはかない 浮草の宿
また逢うときが いつ来るじゃやら
元気でおいでよ 達者(たっしゃ)でいなよ
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