恋文

一人で人知れず旅に出る
誰も知る人のない町へ
海辺の風の吹く遠い町で
遙かな君を想うために

その町で君への切ない恋文を
したためるつもり
一文字ずつ一文字ずつ
この恋を刻むように

二人で旅をしたあの町の
湖の畔に咲く花
群れなす秋茜 川縁の道
ゆらりと僕の影法師

あの町で君からの悲しい恋文を
読み返すつもり
ありがとうと さようならと
もう一度と 愛してると

その町で君への切ない恋文を
したためるつもり
一文字ずつ一文字ずつ
もう二度と会えない人へ

ありがとうと さようならと
もう一度と 愛してると
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