ビニール傘

街に落としてきたのは心
足は僕を止めない
かき分けて進み出す
傘はもういらない

街に沈んでいるのは心
君は僕を止めない

音のある静けさに
つながっている
僕は人いきれの中に
夢を見ただけかも知れない

遮って無くすぐらいなら
傘はもういらない
とりあえず突き当たりの
喫茶店で待ってるから
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