North Bound~クリスマスでもないのに~

乗客はまばらで4人掛けの席に
脱いだ革のコート 投げ出した両足

枕を破き朝まで泣いた数時間前のことが
どうしてかな 遥かな昔みたいで

窓越しの雪景色が華やぐ クリスマスでもないのに綺麗ね
冷たいガラスに頬を押しあてればきみが記憶になる

幼いキスをしてソファーで抱き合った
風邪をひいた日には優しさが怖くて

「好き」と言えない自分の弱さ イヤで当り散らしたり
きみの愛に甘えていたよ いつでも

降り積もる雪の白さでどうか私のわがままを塗りつぶして
ボタンを掛け違えたことが悔しい きみを愛していた

終点まで行きたいんだ もう途中下車はしないよ
お願い連れてってほしい きみがいない街へ

舞い踊る粉雪がはしゃいでる 今日はそんな気分じゃないのにね
きみを諦めるのがきみのためならきっとできるよ

窓越しの雪景色が華やぐ クリスマスでもないのに綺麗ね
冷たいガラスに頬を押しあてればきみが記憶になる
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