孑ふら

彩の無い世界に影は滲んで
この手伸ばして弄る
仕草に惚ける

輝き求めて思案廻らす
真詮無い事と知りつ
無駄な足掻きよ

声は途絶えて痛みは絶え間なく
心蝕み続けて 永劫に

幾許の孑ふらが皮膚を貫き
渇く喉元を浮遊する 触手震わせて

孤独は潰えずに時を遮る
粗い縄にこの頸委ね
昊に羽撃く

声は途絶えて痛みは絶え間なく
心蝕み続けて 永劫に
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