背中に猫を飼っちまったんだ

俺らしく生きようと 肩で風を切り
歩けど 歩けど 先は見えない
大都会この街で 俺は新しく
背中に猫を飼っちまったようだ

俺らしく俺らしく 一人泣く夜は
真夜中の底で声をころすのさ
今にもつぶれそうな 六畳の俺の城
書きためた夢のカケラ 涙で濡れた

なんとなく陽が昇り
なんとなく陽が沈んだ
なんとなく生きている こんな毎日に 慣れそうで

もう終わらせて この街にもさよならだ
なんて事を 頭の隅に
ペンをとり 詩を書いたんだ

俺らしく俺らしく 一人泣いた夜
ちっぽけな俺に気付き過ぎたのさ
大都会この街は 何食わぬ顔をして
まんまるい月を夜空に貼りつけた

なんとなく陽が昇り
なんとなく陽が沈んだ
なんとなく生きている こんな毎日に 慣れそうで
もう終わらせて この街にもさよならだ
なんて事を 頭の隅に
ペンをとり 詩を書いたんだ

もう泣かないように 悲しみの冬をこえて
春を待つんだ 頑張って生きるんだ
俺らしく俺らしく詩うんだ

もう終わらせない 背中を丸めたって 詩うんだ
なんて事を 六畳の城で
また今日も詩を書いたんだ
また今日も詩を書いたんだ
また俺は詩を書いたんだ
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