金星に願った

もう 君は居ないけれど 居ないけれど
幸せになりたい 昨日よりも 昨日よりも

もともと一人で生きてきた 戻れないはずはないのに
一度覚えた温もりは 少し居心地が良すぎたみたいで
すがりたいのは嘘じゃない
君に言われた言葉が 頭の中ぐるぐる回って
意味を探して 自分を責めて そばにいて 友よ

もう 君は居ないけれど 居ないけれど
幸せになりたい 昨日よりも 昨日よりも

君にもらった想い出は 宝の地図のように
大事に胸ポケットに しまってあるんだよ
左の胸のあたりが もしも今夜うずこうとも
そっと手を当てて 目をつむって 息を吐けば
涙も 苦しくはない

もう 君は居ないけれど 居ないけれど
幸せになりたい 昨日よりも 昨日よりも

もう 君は居ないけれど 居ないけれど
幸せになりたい 新しい日々を
もう 君は居ないけれど 居ないけれど
幸せになりたい 昨日よりも 昨日よりも

君と別れた あの日の午後 一人登った裏山で
どれ位だろう 散々泣いて ふと顔を上げたその先に

君と別れた あの日の午後 一人登った裏山で 山で 山で
もう飛んでいた 金星に願った
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