AIR MAIL

朝日を浴びた 風を眺めて
夕暮れせまる街の空に
星座の軌道(みち)を 追いかけながら
心は遥かこの地球(ほし)の裏側へ

あなたが あの時くれた言葉を
また 呟き 日付を一枚捲(めく)る

想いは時差を越えて AIR MAIL
届けて あの海の彼方へ

私の詩(うた)を月に聞かせて
木漏れ日の中 耳澄ませば
どんなに近く こんなに遠く
宇宙(そら)を包む程いつでも傍にいる

あなたが 戻ってくるその日には
そう 前より大きな 笑顔をあげる

「会いたくて、会いたくて…」
書きかけたその言葉は
海に沈めて

伝えて あの人に AIR MAIL
「私も元気です」 それだけを

想いは時差を越えて AIR MAIL
白紙の二枚目に折り込んで

想いは時差を越えて AIR MAIL
届けて あの海の彼方へ

想いは時差を越えて AIR MAIL
届けて あの海の彼方へ

愛しい人へ
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