舞姫

嗚呼 今は昔 許されない恋があった
花吹雪に紛れそっと その姿を見つめていた

何故に狂おしく踊る舞姫よ
燃える時代の風 忘れさせるように
そして俺達は飲み込まれてゆく
どす黒い穴の向こう側へ

嗚呼 焼け落ちてく孤城の空 君を想う
誇り高く生きておくれ 愛しき人いざさらば

君が泣くならば白き虎となり
屍踏みしめて軋む別れ霜
今宵 死に様に酔えば朧月
熱き柔肌に触れもせずに

はらり舞う桜と誰かの夢の跡
はらり舞う桜と誰かの夢の跡

何故に狂おしく踊る舞姫よ
燃える時代の風 忘れさせるように
そして俺達は飲み込まれてゆく
どす黒い穴のその向こう側へ

憐れ祈りさえ飲み込まれてゆく
どす黒い穴のその向こう側へ
×