赤蜻蛉

ススキの茂る畔道ごしを飛ぶ 赤とんぼ
絶えず留まる事を知らす 愚式の鐘よ…

その音さえも我関せずと飛ぶ 赤とんぼ
ススキの茂る畔道ごしを飛ぶ 赤とんぼ

幼い頃の空を見上げた 僕がここにいるよ
いつまでも変わらないと思っていたよ
季節が廻りいつの日からか 変わる日々に馴れた
どの空をみてもどの雲をみても答えは一つもわからず

ただ僕らはどれだけ繋いだ手を離さずにいれるだろうか?
それこそはかないものなのか?
言ってくれ…この先にも僕らが歩ける日々があると
夕日に消えていく今日の日がさみしさを教えた

手を繋いで 離して 結んで 解いて
繋いで 離して 繋いで 離さないで

まだ見えつづけるその答えほど痛くつらいものはない
心が赤く燃えるような季節を選んだ 君に幸あれ
いつの日からか変わる日々に馴れた
何かを追い続けていた頃のことや情況は 変わらず

今も僕はおもう 明日など迎えず今日をくり返して
ずっと君と一緒にいられたのならと…
答えてくれ この先にも僕らが歩ける日々があると
夕日に消えていく今日の日がさみしさを教えた

また今年も焼けた空を赤とんぼが遊に泳ぐ季節が
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