蛍火

古暈けた写真だけが
日を重ねゆく
火を灯し 風車で
あやし 涙が―――

籠にゆらゆら揺れてた
赤子笑って

螺々―――さよなら
螺々―――夜が更け

貴方愛した此の子に
貴方重ねて
貴方 今傍に行くわ
此の子と二人

螺々―――さよなら
螺々―――夜が更け

水面に浮かぶ貴方だけ戦場の中映し出す

風になる神風は
闇の中へ消えて
再会の夜に咲く
蛍の光

風になる神風は
闇の中へ消えて
再会の夜に咲く
百合達の姿

風になる神風は
再会の夜に咲く
蛍火と百合の花
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