ホントは明日、転校するんだよ。

放課後教室の カーテンのすきまから
声がきこえて 窓を開けた
広い校庭で 小さな君が
大きく手を振って 笑ってた

もういないかな まだかな
かけおりた階段の先に まだ君が待ってた

かえろう ふたりで 夕焼けだけが
かえろう ふたりを 照らしてた

いつもとちがう帰り道 少し遠回りした
あの角を曲がると 僕の家のほう

もういないかな まだかな
最後に振り返ったとこに まだ君が笑ってた

かえろう 明日も ふたりきりで
言えない 想いを 胸にしまった

かえろう ふたりで 夕焼けだけが
かえろう ふたりを 照らしてた

さよならが下手くそで うまく笑えなかった
何度も振り返った僕を 笑ってみてた君
×