蕗の傘

ふわふわの月から
きらきらと橋が架かる
見上げればあんなに
知らない星があるよ
まるで夢のように

夜明けにつながる
扉 開けば
大事ななにかが
いつか見えるはずだね

蕗の傘 並べて
少しだけねぇ休もうか

さらさらの水面に
ゆらゆらと森が浮かぶ
たき火でも囲んで
話を聴いてみたい
遠い夏のように

ふたりがはじめた
旅の風向き
行きたいどこかが
いつかわかる気がする

蕗の傘 かざして
笑顔からまたはじめよう
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