すべて霧の中

白い霧が地面を這う あなたがかすんで
並木の道 振り向きもせず歩いてゆく

夜明け真近気配がして佇むあなたが
さよならと言葉をにごしドアを閉めた

裸足のまま追いかけても 夢と区別がつかなくて
冷えた足をさすりながらぼんやりと並木にもたれ
古い映画思い出してる

泣いて冷めておぼろな恋 あなたがわからない
心の底 都会で荒れた砂漠なの

さすらうことも恋なんて ひとりよがりのセリフだわ
いつもすねて横を向いて むなしさを漂わせても
あなた一人じゃいられないはず

さすらうことも恋なんて ひとりよがりのポーズだわ
暗い道ばかりを歩く あなたどこかで求めてる
ひとり女のぬくもりを ひとり女のぬくもりを
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