不可触な愛

ゆるい安らぎから生まれる傷
夜を刺して
虚ろな身体を赤く染めた

どうして どうして 声にできない
今 此処に いること

僕をちぎって 風に舞う羽根のように
塵になるまで ずっと見届けて欲しい
間違いでいい
消えゆく目にした全て 戻らなくても
きっと畏れないから

零れ堕ちる涙
このてのひらじゃ拭いきれない
愚かな願いは 大きすぎる

無力な 無力な 僕は飛びたい
いっそ 触れないなら

僕をちぎって 降り積もる雪のように
水になるまで ずっと見届けて欲しい
間違いでいい
望めない地球(ほし)の下に どんな価値でも
きっと畏れないから

僕のかけらは 踊りながら
幾つもの色を纏って ずっと君を照らそう
僕をちぎって 風に舞う羽根のように
塵になるまで ずっと許さないで
間違いでいい
望めない地球の下に どんな酬いも
きっと畏れないから
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