微笑みのマリア

軋む体を 暖めるものは この両手だけ
僅かな音にも ひび割れてしまう 弱ってく心

この都会(まち)は 風が強すぎるから
頼りない僕の足じゃ もう 前には進めなくて

尽き果てることさえも 許されもせず
ああ 願いを切り落として生きてく
刻まれたまま 傷みゆくまま
必死に濁った水でもがく

碧ざめた部屋 空白のページを また一つめくる
言葉を無くした 僕の前には 誰も立ち止まらない

押し寄せる闇に 一人怯えて
乾涸びた花を握りしめて 声を殺し泣いた

耳を澄ませて どうか 微笑み続けるマリア
この世界の片隅
息を潜めて 震えてるだけの僕の
バラバラと崩れる音を聞いたなら
涙で曇って空も見えない この瞳に今こそ 光を与えて

尽き果てることさえも 許されもせず
ああ 願いを切り落として生きてく
刻まれたまま 傷みゆくまま
必死に濁った水でもがく

耳を澄ませて 微笑み続けるマリア
この世界の片隅
息を潜めて 震えてるだけの僕の
バラバラと崩れる音を聞いたなら
涙で曇って空も見えない この瞳に今こそ 光を与えて
×