100ワットの恋人

春のウィンドウに映してみたけど
流石にきまった一張羅のスーツ
わざと五分も待ち合わせ遅れてった
それなのに何故きみは
二十五分もぼくを待たせたの

ふたりしみじみと話したかったの
きみの早口 マシンガンのようさ
ショーケンがどんな素敵かを話しては
頬そめてウットリ
ぼくの顔見て我にかえったの

別れる間ぎわに手渡されたセーター
編んでる内に春になったの
そんなふたりが肩寄せて生きてゆく
you are my sunshine でもないが
きみは明るい100ワット電球さ
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