遥花~はるか~

小さな花のつぼみが
まだ冷たい星空を見上げて
“どこへゆく?” 問いかけていた
その瞳はあどけないまま

闇にまぎれた 世界の果てで
息をしている ささやかな願い

抱きしめたい あなたをぎゅっと
暖めたい あなたが凍えないように
強く望むなら優しく
心 つなぎ その夢が届きますように

どうして大事なことは
そばにいると気づけないのだろう?
“無償の愛” その意味でさえも
遠くまで離れてはじめて知る

ここへおいでよ あなたのままで
罪の痛みも 受け止めてあげる

抱きしめたい あなたをそっと
暖めたい あなたを包み込むように
強く願うほど確かに
咲いて 咲いて その夢を放さないように

気まぐれに変わりゆく時代の中で
笑顔まで上手にならないで
どんな姿も 間違いじゃないから
もっと涙 流していいよ

春の風に 歌う花びら
永遠など ここからまだ見えなくても
続く それぞれの未来を
たどりながら 輝きながら

抱きしめたい あなたをぎゅっと
暖めたい あなたが凍えないように
強く望むなら優しく
心 つなぎ その夢が届きますように
その夢が届きますように…
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