北斗星

男みれんの 捨て場所いずこ
尋ね尋ねる 渡り鳥
影法師(かげ)が道連れ さすらい行けば
旅路の果ての オホーツク
道に行き暮(く)れ 見上げる空に
あの娘の涙か 北斗星

風に途切れて 聴こえる声は
誰を呼ぶのか キタキツネ
燃やす流木(りゅうぼく) 焚火(たきび)のけむり
くべよか消えぬ 面影も
口にゃだせない 男の胸を
見抜いてまたたく 北斗星

海を渡って 白夜(びゃくや)の国を
明日(あす)は目指そか 渡り鳥
いまは道なき 海峡だけど
流氷埋める オホーツク
いつかあの娘を 忘れる日まで
心に凍(い)てつく 北斗星
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