立つ鳥跡を濁さず

窓の向こうの空が ゆっくりと目を開けて
蒼い朝が近づく頃
誰もいない教室 あの人のロッカーの
そのすき間に手紙入れた

サヨナラなんて書けなかった
白い空白 それがせいいっぱい

立つ鳥 その跡 濁しはしない
小さな片想いは 水面のさざ波
立つ鳥 その跡 濁しはしない
心のこの湖 きれいなまんまでいさせて

始業のベルが響いて 下駄箱の隣から
そうあの人 待っていたの

いつものように“おはよう”ってね
言いたいけれど ちょっと無理かもね

きれいな翼をそっと広げて
自由なあの空へと 羽ばたきたいから
きれいな翼を そっと広げて
微笑 返すだけ 素敵な思い出 残して

立つ鳥 その跡 濁さないで
別れは また会う日の 心の微笑
立つ鳥 その跡 濁さないで
眩しい空のように 澄んでる瞳でいさせて
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