コーヒーカップと僕の部屋

この部屋に越して 一週間のある日のこと
君と見付けた 二つ並んだコーヒーカップ

真っ白な心のままで惹かれ合った
十年後の未来を笑い話したね
ずっと暖かいこの部屋で

この部屋に越して 二年がたったある日のこと
一つのカップ落ちた 僕の手からするり抜けて

僕らの亀裂を埋めるように
必死に接着剤塗り込み
暗い夜をもがいた

真っ白な心でいられたらいいのに
どっちだろ一番大切なものは
自分の夢か 君の明日

真っ白な湯気舞う広い部屋を見る
もう一個のコーヒーカップ箱に入れしまう
君がいないこの部屋で
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