夏の幻

続いてた雨を寝過ごして目覚めた午後に
遠くから 夏を呼ぶ セミの声がしてた

夏祭り前の川原を通り過ぎた時に
日が落ちて 気がついたら よみがえる 君との夜

映し出せ幻
終わらない花火上がれ
光浴びて笑った
横顔を忘れないよ

寝付けない夜更けに二人抜け出した公園で
今一人 目を閉じたら よみがえる 秘密の夜

映し出せ幻
風に揺れた線香花火
光落ちて 闇の中
よりそった君はいない

映し出せ幻
終わらない花火上がれ
光浴びて笑った
横顔を忘れないよ

そして今僕らは
新しい夏を描く
少しずつ消えてゆく
幻を眺めながら…
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