Wish in the blood

なめらかな皮膚の下に
膨れあがりゆくような、
違和感を育てながら 始末に困る
…可愛いから

たった一秒戻せぬ世界
現実に跪いて

―目眩を起こす満月の日
それ以上開かないで
貫くとき 光を見たんだ

“真っ赤に滴る涙”

…ほら、何度でも正しく
夜は明けるよ

「普通のいい子だった…」と、
隣人は証言した
パパも、ママも地に塗れ
ニュースの視聴率を上げた

あの子は今日も希望を謳う
真実に唾を吐いて

―目眩を起こす満月の日
ねぇ、僕をいたぶって
喘ぐ声はいばらの道が
広がり続けていても…

ほら、窓辺には女神が
透けているよ

―目眩を起こす満月の日
不器用に泣けたなら、
あの時もし許していたら、
誰かに寄り掛かれたら…

何も知らない身体で
夜は、明けたの?
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