ふたつの炎

みつめあうことだけが大切なことじゃないと
あなたは首すじから私の腕をほどく
むさぼり合った季節は過ぎて
信じ合える時が来たんだと
あなただけが大人になったように私を諭す

ふたつの炎が同じ速さで燃えはしない
いつまでひとつが哀しく燃え続けて

ほどける糸のように今 愛が終わってゆく
憎み合うこともなくただ愛が終わってゆく
不思議だった女が消えて
届かなかった女が消えて
すがるだけの追わなくても手に入る女になった

ふたつの炎が同じ速さで燃えはしない
いつまでひとつが哀しく燃え続けていても

ふたつの炎が同じ速さで燃えはしない
いつまでひとつが哀しく燃え続けていても
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