霧に走る

次のシグナル 右に折れたら
あの暗い窓が 私の部屋
寄っていってと もう何度も
心の中では 話しかけてる

けれど車は 走りつづける
あなたは ラジオに気をとられる
せめて ブルーに変わらないでと
願う シグナルはなんて意地悪

ああ 外はなんて 深い霧 車の中にまで
いっそ こんな車 こわれてしまえばいいのに

とりとめもない 冗談になら
あなたはいつでも うなづくのに
やっと言葉を 愛にかえれば
あなたの心は 急に霧もよう

今夜となりに すわってるのは
小石か猫だと 思ってるの
指をのばせば あなたの指に
ふれると なんだか 嫌われそうで

ああ 外はなんて深い霧 車の中にまで
いっそ こんな車 こわれてしまえばいいのに

ああ 外はなんて深い霧 車の中にまで
いっそ こんな車 こわれてしまえばいいのに
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