ダイアモンドの街角

こんな寒い日は 霧も凍って
光る結晶になる
それは虫たちが灯すキャンドル
あなたの街を漂う

タクシーをせかせてあの橋を渡ろう
待たせたら消えてしまいそうな恋

遅いワイパーはため息の音
いくつ数えたら着く
白い窓ガラス セーターで拭いて
うるむ信号 見送る

待ちわびた電話は狂おしい催眠術
どこへでも私を呼び出せるのね

恋をしなければ見ることのない
ダイアモンドの街角
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