グレープジュース

自動販売機で買った グレープジュース
コインにぎりしめて のどを潤す
右も左もわからない世間知らず
この街にアンフェア感じてる
走る車眺め 時計を確かめてみた
12時ちょうどあの日 ふるさとを出て東京に着いたね

私今夢を見る
甘く冷たいこのグレープジュースの中
あの頃優しかった 思い出を飲み干し
瞳を閉じてみれば 寂しい飛行機の窓
青い空見ていた

アスファルトの上にずっと立ってたら
いつのまにか足が痛くなってきた
私にとってはこれが最初の痛み
私がこの場所へ来た証
慣れない人にまぎれ 作り笑い浮かべてる
そんな自分がもう 情けなくて帰りたくなった

私今夢を見る
甘く冷たいこのグレープジュースの中
出会った仲間がいて 大事な人がいた
懐かしい言葉もあった 氷が溶けていく音
忘れないこの味

私もう帰れない
ぬるくなった夜のグレープジュースの中
新しいこの街で 前へ進むしかない
そしてまたあの頃を 思い出したくなったら
グレープジュース飲もう
グレープジュース飲もう
グレープジュース飲もう
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