薄夕湖

湖面をたゆたう薄夕の風は
石混じりの砂へ透明な波を送る
それは、この目で見る限りは、
一分の狂いも無く。

「Re: Re: Re: Re:」「Re: Re: Re: Re:」
この涙が幾度、流れようと、
海に変わることもなく。

裸の足で砂地から水へ
首まで浸って そのまま遠くへ
強いのは誰?
弱いのは、誰?
やがては風もここに留まり。

「Re: Re: Re: Re:」「Re: Re: Re: Re:」
恒間見たこの瞬間の景色が、
鮮やかで…心、解ける。

「Re: Re: Re: Re:」「Re: Re: Re: Re:」
この体が幾度、旅立とうと、
砂に成り風になる。

朱色に染まるあの太陽が
真正面、言葉を投げかけるように
泣きぬれた、体を射す。

この世の全てを許す光
この世の全てを包む光

君に太陽の祝福を
目を細めて君が笑う姿を

今までとこれからを通り過ぎ
その、最後の日まで。
×