花一色~野菊のささやき~

黄昏は花の色
ひそやかな心の色
逢いたくて逢えなくて
静めても騒ぐ気持
人の夢とペンで書けば
儚いって読むのですね
好きでした好きでした
あなたへの花一色

野菊手に駆け寄った
夏の日はもう陽炎
幸(さち)薄い命だけ
吐く息で揺らすように
哀しみへと嫁いでゆく
私の瞳(め)に涙の河
泣きました泣きました
あなたへの花一色

人の夢とペンで書けば
儚いって読むのですね
好きでした好きでした
あなたへの花一色
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