若き日の望楼

あの頃 朝まで熱く
パンと ワインで
私達は語った

馴染みの 狭い酒場に
通いつめては
仲間達を ふやした

そして あの頃の
あなたも 若くて
かたくなに 愛しあい
それが すべてだった
生きる すべてだった

貧しい 絵描きの家に
子供が生まれ
祝い酒を かこんだ

そして 今来たの
過ぎし日の通り
あとかたもない 愛の巣
見えぬ 時代の壁
かえりこない 青春
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