稲妻

雨が来そうと 窓にもたれて
つぶやく女の 背中の薄さ
夢をおまえに 話せても
何もやれずに 泣かせてばかり
ごめんごめんね 苦労をかけるね

どこで暮らそうと あなたがいれば
わたしはいいのと 体をよせる
好きで一緒に なったのに
花も飾れず つらいだろうね
ばかな男を 許しておくれよ

夜の障子に 光る稲妻
怯えた目をして おまえがすがる
外はどしゃ降り 白い闇
抱いてみたって 淋しいけれど
明日を信じて 信じていようね
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