長い黄昏

どことなく君らしいね 黄昏の絵はがき
劇的な二人じゃなく 出会いから自然に過ぎた

物足りない なんて言った 贅沢 忘れてくれ

描かれた白いテラス 君はまだしばらく
そこにいて吐息だけが 耳元に届くようだね

充分だよ 惑わせてる この僕 いつになく

添えられた 言葉だけじゃ
わからないよ 今の君の気持ち
戻って おいで早く
終わりにする 長い黄昏も

旅に出る君の心 理解せずバカだね
空気ほど淡いけれど 心地よく寄り添えたのに

安心した 僕の油断 今なら 身にしみるよ

遠くない 月日なのに
せつなくて 恥ずかしいくらいさ
戻って おいで早く
男なんて 情けないほどさ

充分だよ 惑わせてる この僕 いつになく

テラスで 頬杖つく
黄昏の 君の姿見える
そこから 見える海は
恋も愛も 越えるほどかい
戻って おいで早く
思ったより 君は強かったね
戻って おいで早く
終わりにする 長い黄昏は
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