鞄の中、心の中

何気ない日の帰り道 帰宅ラッシュの電車乗り
鞄から教科書取り出し見ていると
無意識に計算する僕の頭は君に会う確率を出してる

そうだ君を待ってるんだ 何もできず待ってるんだ
非常識にまわりを見渡す僕がいる
懸命に計算する僕の頭は偶然の公式探してる

細かい理屈なんてない 小さい体裁すらない
ただ君に会えればそれでいい

何度も何度も君の名前呼ぶ 無言の返事が心に刺さる
何度も何度も君に呼びかける まるで独り言のように

教科書を鞄にしまい 日記を取り出して見ると
胸つまる思いだ。 当時の君が言う
「私には彼氏(あなた)がいる、だけど何故だろう 孤独感いつも感じている」

呼んだら振り向いてくれた その度に僕は消えてた
裏切りの連続の過去よ

何度も何度も君の名前呼ぶ 無言の返事が心に刺さる
何度も何度も自分に言い聞かす これであたり前なんだよと

小説取り出す 幕末の話 千葉さな子という女(ひと)が
ある男を待ち 一生を一人で終えた物語

何度も何度も君の名前呼ぶ 無言の返事が心に刺さる
何度も何度も思うことがある 僕はこの女(ひと)のようでもいい
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