あなたと見た空

大人になってゆく 坂道の途中で
色を変えてく空 いくつも見ていた
ずっと 今も 輝いてる

さよならが言えずに 遠まわりをしたね
つなげない左手が 切なかった
言葉が足りなくて 傷つけ合ったけど
意地を張る横顔は なぜか似てたね きっと

座り込んだ ガードレール へたな口笛
何もかもが まぶしく見えた 蒼い季節

流されてゆくような ひとごみの中で
急に思い出して 胸がキュンとする
遠い 風が 告げるメロディ

電車から眺めてる 懐かしい窓辺は
あなたの紙ひこうきが 飛んできそう
みんなが笑ってた 子供じみた夢を
今でも持っているような そんな気がする きっと

いつの間にか 選んでいた それぞれの道
夢のかけら 抱きしめながら 歩いている

泣きたくなる時は わざと強がったね
今の私を見たら 怒るかもね
一途で不器用な あの頃の2人を
少し羨みながら 覚えていたい きっと

校舎の影 真っ白な雲 芝生のにおい
同じ空を あなたと見てた あの時代を
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