渡り鳥仁義

夜の酒場の 赤い灯が
俺にゃ似合いの ひとり酒
ごめんなすって 俺らすねに傷もつ
浮世双六 渡り鳥
後ろ髪ひく 後ろ髪ひく あゝ流し唄

可愛いあの娘の つぐ酒に
ホロリこぼした ひとしずく
ごめんなすって 俺ら色の出入りが
いまだイロハの 未熟者
無理はいうなよ 無理はいうなよ あゝ泣きぼくろ

雲よおまえは どこへ行く
伊豆か越後か ふるさとか
ごめんなすって 俺らはじき出されて
意地がひとつの 裏街道
背中に冷たい 背中に冷たい あゝ初しぐれ
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