恋をしただけ

息づく風に
つつまれた夜の海は
ああ 優しくて

眺めるだけの
わけも忘れてしまうの
そう少しさみしいことも

夢物語を
ほそく歩いてるのね
ゆっくり 肩よせて
だんだん少女に
なりたい私だけど
あなたに 不思議かな

林檎がひとつ
そして私だけの場所
もう せつなくて

月の光が
ぼんやり落とした影は
ねぇ あれはあなたかしら

いっぱいの星で
ふたりを見ている空
お願い 瞳(め)を閉じて
だんだん無口に
なりたい私だけど
恋しているだけよ

夢物語は
かたちもないけど そう
それ以上 自由なの
空から神話の
降るような夜だから
素敵に踊りましょう

そうよあなたと 恋をしただけ
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