紬の女

草木の紬に身をつつみ
踊った姿が忘られぬ
一夜限りの恋ならば
花火のように咲きたいと
あの夜泣いてた 紬の女よ

川の流れを追いながら
二人歩いた飛騨の町
幸せ薄い横顔に
何故か似合った白い花
運命(さだめ)はかない 紬の女よ

山肌染めて秋がゆき
人肌恋しい冬がくる
雪に埋れた山あいで
ひとり暮しはつらかろう
抱いてやりたい 紬の女よ
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