木枯らし純情

どこへ行くのか 寂しさ抱いて
ちぎれた雲が 道づれなのか
惚れて 惚れても 別れるさだめ
散らせやしない 君という名の白い花
木枯らし純情 風が泣く

指をこぼれる 川面の月は
つかみ切れない 男の夢か
まぶた まぶたを 濡らすな涙
逢いたさ捨てて 胸のともしび吹き消して
木枯らし純情 さむい夜

かれ葉 一枚 それより軽い
そんな暮らしを 恨みもしたが
男 男は さすらう風よ
忘れてくれと 遠く見上げる北斗星
木枯らし純情 胸で哭く
×