哀愁の高山

うるむネオンの裏町を
ふたりで歩く 兄弟流し
暖簾くぐれば 暖簾くぐれば
馴染の顔が
ひとつたのむと 声掛ける
あゝ 哀愁の高山よ

消えて淋しいネオン街
よろりよろけた 影法師
肩にくい込む 肩にくい込む
アコーディオンを
意地で支えて男泣き
あゝ 哀愁の高山よ

雪に埋れた白い町
風に揺れてる 縄暖簾
どこか侘しい どこか侘しい
赤提灯の
情け横町流し唄
あゝ 哀愁の高山よ
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