なくな夜がらす

啼くな夜がらす悲しい声で
俺はいやだよそんな声はいやだよ
啼くな夜がらすすてた昔を
想い出すじゃないか

君とながした木の葉の小舟
川のある町遠くなったふる里
啼くな夜がらす胸の古きず
痛みだすじゃないか

今日も昨日の続きで更ける
夜のつらさに息が白い窓辺よ
啼くな夜がらす明日もひとりで
生きてゆこうじゃないか
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