でい どりーむ

幼ない日の春の道は 桜の雪降る中を
えび茶色のランドセルが
軽くゆれるそんな道だった
始めて開いた新しい教科書
それは夢の世界 それはまるで不思議な宝物

幼ない日の夏の夜は 空から星が降りてきて
屋根裏から手を伸ばせば
届きそうなそんな星空
眠れない夜は かとりせんこうの煙
指でたどり あの娘のこと思いだしたり

幼ない日の秋の空は ヒコーキ雲追いかけて
あの娘と二人 走りつかれ
たおれた野原で約束したっけ
大きくなったら ぼくはジェット・パイロット
青い空いっぱい 君の名前書いてあげると

幼ない日の冬の色は 窓ガラスの曇り色
白い息が通りすぎる 急ぎ足でバス通りまで
季節の忘れもの ところどころ残る雪を
見つけたとき 足あとつけ急ぐ家路を
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