電車のひと

時計をのぞき あともう10分
ダッシュで飛び出した どしゃぶりの朝
混み合うホーム かき分けて進み
やっと乗り込んだ 満員電車

突然ビックリ いつものあのひと
憧れの電車の人がいたの

うれしいぞ こりゃいいぞ

わっ どうしよう わっ どうしよう
今日は ついてるわ
こんな そばにいるなんて どうしよう
毎朝の 電車で あえるだけの人
名前さえも 知らないで 好きになるなんて

あなたの肩が 目の前にあるわ
息を止めたまま なにくわぬ顔
ガタンと揺れた拍子に よろけて
ふれてしまったの あなたの肩に

見上げた私を 見つめてくれてた
その瞳 やっぱり とても素敵

うれしいぞ こりゃいいぞ

わっ どうしよう わっ どうしよう
今日は ついてるわ
ひとり占めを してたいな いつまでも
毎朝の電車で あえるだけの人
ねえ神様 明日こそ 話せますように

うれしいぞ こりゃいいぞ

わっ どうしよう わっ どうしよう
今日は ついてるわ
こんな そばにいるなんて どうしよう
毎朝の 電車で あえるだけの人
名前さえも 知らないで 好きになるなんて
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