Kicks Street

火星に造った基地のような 時間を無くす街
ここじゃ若さも錆びつかないと なぜか本気で思えてしまう

信号の角で声を上げる 黒人のビラ配り
ここじゃ誰もが同じものを 欲しがっている 忘れあっている

その名も“kicks street” 刺激の街

今夜もクスリを射ち込んだ 若者がいる
自分の中のもう一人に 押し返されて

夢を買うにせよ コントロールが必要だ

希望や未来を語るような 面倒な奴はいない
もっといいこと 新しいこと もっと素敵なやり方だけがある

その名も“kicks street” 欲望の街

ビルに挟まれた螺旋下で 影がひとつになる
名前と身体を知り合うことが すべてのような

男が求めたものが 女じゃないにしろ

その名も“kicks street”
“kicks street”
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