流星

朝焼けの灰色を抜けるように 行く先ない鳩の群れが飛んでった
死んでいった英雄が嫌われて 死んでいく人々が讃えられる
そこから見渡せば塵ひとつない眺めで
僕の周りには愛なんて浮かんでないよね

例えば人間であることの責任を一人だけで果たしてみる
足早に急ぐ波をかきわけて 認められようと顔を上げて歩くだろう
儚い空に光っては消えて 結局僕らは追いかけているから

赤く燃えてた孤独な流星 この手をかざしたら届きそうで離れた
祈ってもないのに

今までどれ程の言い訳を 肯定だけの庭に捨てたんだろう
みんなシラけてる瞬間に拳を振り上げていたかった
後にも先にも 差し出されるリアルを飲み込んだのは幼いあの日だけ

赤く燃えてた孤独な流星 忘れないように誰にでも話した
祈ってもないのに

奇跡のような夢を描いて冷静さを持つのがいいの?
誰に肩を押されるわけじゃない 僕らは目立たない汗をかいてる

ここにある意味を問えと教えてくれた
ここにある意味を乞えと教えてくれた
…わかった 今でもわかる

赤く燃えてた孤独な流星 この手をかざしたら届きそうで離れた
赤く燃えてた孤独の流星 僕はかざしてる この手をかざしてる
祈りをこめて
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