眠らないジル

ブルーに染めた犬とソファねそべり
ビョークはきっとビョーキだわってくだらない
駄洒落を言って大あくびしている
好きなくせに何か一言言いたがる

ありったけのキャンドルに火をつけて目を見開いて
グレタ・ガルボのファッションに釘付け
近くには冷えきったクラムチャウダーの皿が
ニンジンだけ残してシルバーのスプーンくすんでる

とんがったロックを聞かせて
あたしを夢中にさせて

黒いハイヒールかかとには盗んだ
ダイヤ埋めこんでコンクリートけずる
細い足首は自由なリズム
足跡はピチカート たまに8ビート

とんがったロックを聞かせて
あたしを夢中にさせて

眠らないジルは同時に3本の映画
見ながら全て理解しつくしてる
だけど破裂しない そのやわらかな胸が
何もかも包みこむ そんな感じもしてる

とんがったロックを聞かせて
あたしを夢中にさせて
とんがったロックを聞かせて
あたしを夢中にさせて
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