陽のあたる坂道

もう あなたの肩を抱き寄せる紅のドアが
背中越し影法師 だけどもう少し
なぜ心に残る 我侭で子供じみた日々
これほどに愛おしい 涙も微笑みも

この坂を上ったら 二人どんな景色が見えるだろう
握りしめたその手を離さずに 夕暮れの道を帰ろう

いま言いかけたのは 失った昨日の数より
明日への喜びが 言葉を急かしたから

この坂を上ったら 二人どんな景色が見えるだろう
色あせた思い出も 柔らかい黄昏の空に飛ばそう

いつまでもこの温もりと 歩いてゆきたい
永遠をやがて時が奪い去っても

この坂を上ったら 二人どんな景色が見えるだろう
振り向けば長い影 離さない重ねゆく日々をいつも
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